株式会社Clamppyが実施した「妊娠と浮気、離婚」に関する調査は、妊娠中の夫婦関係における課題を浮き彫りにした。調査対象は全国408人の既婚者や妊娠経験者で、妊娠が夫婦間の絆や摩擦にどのように影響するかが問われた。
注目すべきは、妊娠中に初めて浮気をした男性が全体の57%を占めた点だ。この数字は、妊娠期特有の心理的・身体的変化が夫婦関係に与える影響を物語る。一方で、妊娠中に夫婦仲が「良くなった」と感じた人も一定数おり、その割合は男性が40%、女性が28%であった。妊娠を通じた絆の強化と、すれ違いによる関係悪化が同時に存在する複雑な状況が浮かび上がる。
浮気に至る理由として、男性は性欲の減少(36.3%)やコミュニケーション不足(21.3%)を挙げ、女性もまたコミュニケーションの減少(26.3%)を大きな要因として認識している。妊娠というライフイベントが、従来の夫婦間の問題を表面化させる契機となることがうかがえる。
調査結果は、夫婦間の信頼や対話の重要性を再認識させるものとなった。妊娠は夫婦関係に新たな課題をもたらすが、同時にその絆を深める可能性も秘めている。互いの不安や負担を共有する姿勢が、浮気や関係悪化を防ぐ鍵となるだろう。